■ 一人 「I STAND ALONE」

 この曲も「傷だらけの天使」ファンには、欠かす事の出来ない名曲の一つである。比較的入手しやすい井上尭之バージョンは馴染みが深いかも知れないが、本編で使用されているのは、ディーブ・平尾バージョンである。

萩原健一主演ドラマ「祭ばやしが聞こえる」では、柳ジョージ(元、ゴールデンカップス)の「一人」が挿入歌として使用されている。

 A面の「僕達の夜明け」は、「太陽にほえろ!」第35話の挿入歌として有名である。インターネット上のオークションでの取引は3万円を下らないと言うのが現在の相場である。もちろん現在までにCD化は、3度程されている。

 1995年発売の
「TVエイジャー」は、廃盤ですが、2002年10月2日発売の「J-Rock Classic Heart Rock」 UNIVERSAL UICZ-6003 オムニバス は、現在店頭在庫のみ入手可能です。(但し、「僕達の夜明け」は入っていません。)

 2003年11月26日発売の
「俺たちのメロディー4」で再度CDリリースされました。(インディペンデントレーベル - ASIN: B0000TCLCG)

「傷だらけの天使」 LD-BOXの音声特典にも入っていましたね。



ディーブ・平尾
 GS全盛期に「ゴールデン・カップス」で活躍。GS衰退後も「ゴールデン・カップス」は、ミッキー吉野(後のゴダイゴのメンバー)などを加入させ、70年代のロック全盛期にも活躍していた。その後ソロシングルとして
「僕達の夜明け/一人」を発表。

 沢田研二主演のドラマ「悪魔のようなあいつ」にも俳優として出演、見事な脇役を演じている。(林家ペーに似ていた。)

 「一人」は、「傷だらけの天使」第25話と第26話(最終回)の挿入歌として使用されている。
1983年8月10日に大和書房より発表した市川森一のシナリオ本「傷だらけの天使」の中では、修が亨の死体に服を着せているシーンで「ダウンタウンブギウギバンド」の「スモーキングブギ」をガンガンにかける設定になっていた。

 悲しい場面で明るい曲をBGMにすると余計に涙を誘うと言われ、この技法は、昨今映画の世界では、常識になって来ているが、この時代はまだ場面に応じたBGMを選曲していたようだ。余談ではあるが、市川森一のシナリオ通り「スモーキングブギ」をかけていたとしても、御涙頂戴出来たのでは、無いだろうか。「えーっ!」と言われるかもしれないが、ドラマを最初から楽しんだ方ならば「それは、それで有りだ」と、うなづいてくれる事でしょう。


「一人/ディーブ・平尾」
 作詞:井上尭之/作曲:岸部修三


夢のような過去は 消えてゆく
一人だけでただ歩く もう誰もいない

tu tu tu tu tu 誰も
tu tu tu tu tu いない
一人だけでただ歩く

風が運ぶ春は よけてゆく
一人だけでまだ歌う この俺を笑う

tu tu tu tu tu 誰も
tu tu tu tu tu いない
一人だけでただ歌う


ディーブ・平尾 柳ジョージ 井上尭之 それぞれの個性があり、聞き比べると本当に楽しいです。

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